おもしろき こともなき世を おもしろく  すみなすものは “感動” なりけり

発達障害児の進学モデル

プロフィールにも書いていますが、我が家の2人の息子たちは、いわゆる「発達障害児」です。

私たち家族は、どうもこの「発達障害」という言葉がキライなもので、独自に「スペシャル」と呼んでいます。

上の子(長男)がいま中3で、一般的には進学を考える時期になりました。

しかしながら、極度に朝起きられない長男は、学校も休みがち。とても高校受験に対応できる状態ではありません。

さ~て、どうしようか……ということで、夫婦二人で情報収集した結果、ひとつの道が見えてきました。

一言でいうなら、「発展的・積極的不登校」!

なんだそりゃ?

まぁ、しばらくお付き合いください^^

■見えてきた道、それは「通信制高校」でした。

ぼくは、1965年生まれです。昭和40年世代といえば、たぶん最も「受験戦争」が苛烈だった世代ではないでしょうか。

発達特性を持っていたぼくも(当時はそんな言葉も概念もなかったです)、例にもれず受験を経験しました。

スパルタ式の学習塾に通い、成績を上げては褒められ、下がっては罵倒され、とにかく地元で一番の進学校合格を目指してひたすら勉強しました。

勉強は嫌いではありませんでしたが、受験でもし失敗したら……という恐怖感に毎日押しつぶされそうになっていました。志望校に落ちたらもう人生は終わり……心の底からそう信じていたのです。

無理がたたって、何度も体調を崩し、風疹にもかかり、ボロボロの状態でどうにか志望校には合格したものの、今度はその高校がまったく合わず、どんどん成績は下がっていきました。

紆余曲折あって、どうにか希望の大学に合格し、上京することができましたが、それはまた別の機会に。

話を高校受験に戻しましょう。

ぼくらの頃は、通信制高校といえば、普通高校に入れない「おちこぼれ」の巣窟……というひどい偏見がはびこっていました。

たしかに、当時の通信制高校は、「勉強は嫌い。だけど高校卒業資格は欲しい」という人たちが多く、あまり前向きな環境ではなかったように思います。

ところが、時代は進みました。

いま、通信制高校は、昔では考えられないような「進化」をとげているのです。

■自由と自主性と可能性が飛躍的に増えた通信制高校

あの緊急事態宣言下、小中高さまざまな学校では、「ふつうに」登校して授業を受けることが困難になりました。多くの学校が休校となり、また、先生が授業をYoutubeにアップしたり……試行錯誤を行っていました。

今年は、効率の義務教育学校では、夏休みが極端に短縮され、8月初旬~中旬ぐらいまでしか無くなることになりました。

まさに前代未聞のことです。おそらく、明治維新後、学校制度が始まって以来の異常時ではないでしょうか。

しかしこの事態は、本当に腰が重かった教育の世界に、否応なしに変化を強いるものでもありました。

これまで「当たり前」と思われていた、毎日学校に通い、定期試験を受け、出席日数が内申書に反映され、それが受験の大きな決め手になる……こういうことが、成り立たなくなってきているのです。

旧態依然とした「名門高校」では、こんな中でも既定の教育課程の修了を求め、相変わらず変わり映えのしない暗記中心の学科テストでの高得点を求め、極端に授業時間が減少した中で、土日も返上してどうにかこの水準を満たすために、根本的に無理なことを子供たちに強いる方向にあります。

こんな状況下でも、アタマの古い学校というものは、かたくなに旧制度を変えようとしないのです。

それに対して、通信制高校は、いま、実に柔軟な発想で可能性を広めています。

物理的に登校しなくてもオンライン授業でOK。生徒側で組み立てたスケジュールで10時でも11時でも好きな時間から登校してOK。すぐにビジネスをしたい生徒には、仕事をすることも単位として認める。高校在学中に会社を立ち上げる生徒もいる。などなど、実に多種多様なカタチを打ち出してきています。

具体的には、N高、ゼロ高、トライ式高等学院……などの、企業や実業家や塾などを母体とした実験的な高校が、どんどん成果を上げているのです。


学校説明会もオンライン対応!合理的!

あの「どスペシャル」なホリエモンが中心で創設された高校です。

いまや、昔の「どこか暗い」イメージなどはすっかり立ち消え、積極的に人生を切り拓こうと、熱い思いをもった子供たちが、イキイキと高校生活を送るようになってきているのです。

■我が家のケース:トライ式高等学院

我が家では、まずネットで情報を集めた私たち夫婦が、実際にあちこちの説明会に足を運び、この目で主催者や生徒さんたちを拝見し、直接話をし、長男と妥協なしで話し合い、最終的に、決めたのがトライ式高等学院でした。

そう、あの「家庭教師のトライ」が母体となる通信制高校です。

長男は、非常にIQが高く、そのために逆に既成の中学校制度が合いませんでした。

学校につきものの、「不合理」が極端に嫌いで、許せないため、学校に行く意味を完全に見いだせずにいたのです。

ぼくはものの見事に「旧体制」「旧価値」の中で育ってきたので、そういう長男の姿が一時は許せず、取っ組み合いも何度かしました。そのたびに大きな自己嫌悪と反省が襲い掛かり、妻との関係も悪化しました。

そんな中、ワラにもすがる思いで長男と一緒に始めた心身統一合氣道という武道に救われ、その深い思想の助けを得て、関係を改善。ここから一気に家族でスクラムを組んで、ひとつひとつ問題に当たることができました。

この高IQの発達障碍児というのは、なんともまぁメンドクサイやつで、すぐに物事の本質を見抜いてしまうため、基本的に言うことが正論なのです。長男のいう学校の不合理は、たしかに論理的に妥当で、ぼくも哲学を学んでいたため、長男の論理的妥当性を認めざるを得ず、まっさきに既存の学校に通い続けるという選択肢は消えていきました。

なので、通信制高校という可能性に辿り着いたときは、本当に小躍りしたのです。

■まずは、やってみよう!

ということで、まずはトライ式高等学院にお世話になってみることにしたのです。

実は、今日(7月28日)、第一回目の通学でした。

帰ってきた長男は、これまで見たことがないほど、嬉々としていました。

数学が大好きな長男は、今日担当してくださった先生と、微分積分を勉強したらしく、そのいかに楽しかったかを興奮して教えてくれました。

海外では、飛び級というものがあります。

たくさんニガテがあっても、一つ得意なものがあれば、そこを伸ばすという発想です。

日本ではまだまだこれは期待できないと思っていたのですが、通信制高校ならそれが可能だと知りました。

いま、長男は、まだ中3のため、今まで通り公立の中学校に籍を置きながら、事前入学という形でトライ式高等学院で中学分の出席日数を代替し、これを続けることで、来年3月に中学校を卒業することになります。

その後、正式にトライ式高等学院に入学し、いわゆる高校卒業資格を取りながら、本当にやりたいこと=数学と、もう一つ、CCNA(シスコシステムズが主催するエンジニア技能資格)を取得することを目標に勉強する予定です。

トライ式高等学院に決めた理由の一つがこれで、もともとありとあらゆる方面の家庭教師ネットワークをもっているこの学校は、いろいろな資格取得をサポートできる人脈もあり、CCNA取得サポートもできるのです。

中学校は不登校ですが、その時間を使って、大人でも難しいCCNAを取る。

そのまま高校に進み、場合によっては、CCNAを武器に起業する。

そんなプランを、いま長男はとても嬉しそうに温めています。

■まとめ

今回は、とりあえず試験的に始めてみた方法をご紹介しました。

強い発達特性のために、「ひとと同じこと」や「フツウのこと」ができない子でも、いや、それだからこそ、切り拓ける道がある。

そんなことが実現したら、ぼくたち親も、こんなうれしいことはありません。

進めていく中で、たとえば「もっとビジネス寄りの活動がしたい」というのであれば、途中からゼロ高に移ればいい。

「やっぱり大学で学びたい」というのであれば、トライ式高等学院は、大学進学も十分にサポートしているから、そこを継続すればいい。

自宅から授業を受けたいのなら、オンライン授業も通信制高校は充実している。

学習塾が母体だから、教え方、見せ方も非常にうまい。

まさに「雨降って地固まる」だなぁと思っています。

お子さんが発達特性をお持ちで困っておられるのなら、こういう方法もあるようですよ。ぜひ実際に足を使って下見をされたり、見学をされたりしてみてください。

必ず、道は拓けます。


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