そうです。
米津玄師さんと、星野源さんです。
リクツ抜きに、声の調子が好きで、よく聴いています。
iPhoneで彼らの曲をかけながら家でシゴトをしていると、ふらりと長男(中3)がAirPodsProを装着しながらキッチンに入ってきたので、「なに聴いてんの?」と尋ねると、米津玄師でした。長男も好きでよく聴いているようです。
というか、長男の方が聴き始めたのは早いようで、「お父さん、なに今頃ヨネヅとか言っちゃってんの?」という感じで見られてしまい……。
やれやれなんて思っていると、次に次男(中1)がふらりとキッチンに入ってきて、iPhoneからはやはり米津さんの曲が。
どうも米津玄師さんは、スペシャル好きのする声のようです。
以前、米津さんは、高機能自閉症であることをカミングアウトしたことがありましたが、その後、SNSなどでは、「実はパリピ」みたいな批判的情報もあったり……。
ぼくは、基本的に、ネットの批判情報はあまり信用しないようにしているし、別に米津さんに依存しているわけでもないので、仮に彼がパリピだったとしても、どうでもいいやって感じなのですが、
ただ、彼の描くイラストなんかをみると、発達特性的な要素が入ってるなとは思います。



いいッスね~。
めちゃめちゃ特性的な世界観!
ぼくの持論ですが、
犬は犬を嗅ぎ分けて寄っていくし、猫もそう。
ヤンキーはヤンキーのニオイを嗅ぎ取って安心するように、
スペシャルはスペシャルのニオイを直感的に嗅ぎ分けます。
星野源さんに興味を持ったのは、昔、NHKの「LIFE!~人生に捧げるコント~」という番組で、「ウソ太郎」というキャラを彼が演じた時でした。
これ、いまでも家族全員で共有してまして、もう最高ですね。
とくに妻が「ウソ太郎、可愛すぎる!」と大のお気に入りです。
ドドドスペシャルのウソ太郎が、周囲を振り回すだけ振り回して、

こんな感じで自分の世界に入ってしまったり、

もう最高!ウソ太郎。
で、結局、実に楽しそうな顔で、いいとこ持ってくんです。

ウソ太郎は、「シアワセなスペシャル」の典型で、ウッチャン演じる「大将」が、無条件に可愛がり、フォローしてくれます。
このあたりも、「スペシャルが幸せになるための条件=周囲の無償の愛」っていう構図がとてもよく表現されているのです。
で、このキャラを見たとき、「あ、この人、ぜったい素でもスペシャルだ」と確信しました。
演技だけでは醸し出ない「ニオイ」がプンプン出ているからです。
こればかりは、スペシャルじゃないと解らないかもしれません。
で、最近、星野源さんのエッセイを読んだところ、「やっぱり!」という感じでした。
この方、ふと「想像の世界」に入り込んでしまうため、「ぜったい車の運転はむいてません」みたいな告白をしていたり……。
それでいて、撮影現場などでは、共演の俳優さんたちが、とてもこの方を可愛がり、かまってくれると。
こうなると、スペシャルは、シアワセなんですよね。
こういう話をすると、「才能がある人だから……」的な反応が来がちなのですが、星野さんも、高校卒業後に一人暮らしをしたときは、狭くて音がダダ漏れのアパートの一室で、作曲するのも一苦労(音を出すと苦情が来るような環境だったそうです)で、雨が降っている日が音がまぎれるので、一気に作曲……しかもサッサと作らなくてはいけないので、シンプルなコードで作る技術が結果的に身につく……みたいな、めちゃめちゃ努力して、苦労をチャンスに変えてきた人のようです。
才能がある人なのは確かだけれど、それを開花させるまでのラクではなかった道のりを、ただひたすらに特性と付き合いながら努力してきたんですね。
そういえば、米津さんも、最初はコツコツと曲を作ってはYoutubeにアップし……それが徐々に支持され……みたいな感じでした。
スペシャルな人が花開くのは、「地道にやり続ける」ことがカギなんだなと思いました。
できれば、その「地道にやり続けている」間は、邪魔せず、否定せず、存分にやれる環境を、わが子たちには作ってやりたいなと思いました。