おもしろき こともなき世を おもしろく  すみなすものは “感動” なりけり

わが子たちが発達特性をがっつり持った「スペシャル」くんということで、

彼らが小学校に上がったあたりから、自治体の「発達センター」で、ずいぶんお世話になりました。

最近の自治体は、(自治体によると思いますが)とても進んでいます。

スペシャルくんやスペシャルさんたちに対しての「愛情」が、とても感じられ、

悪意とかではなく、ホントに彼ら彼女らの特性を楽しんでくれている感じが伝わってきたものです。

定期的に発達センターに通っていたのですが、「世の中には、スペシャルたちが本当に多いんだなぁ」ということを実感しました。

これには、いろいろな説があり、

スペシャルたちの絶対数が実際に増えているという考え方もあれば、

絶対数自体はさほど変わっていないが「定義」が進んだことによって「認識が増えた」という考え方もあるようです。

たしかに、ぼくは昭和40年生まれですが、ぼくらが小中学生だった時代にも、今思えば「超スペシャル」だったと思えるヤツが少なからずいました。

ですが、あの時代は、スペシャルに対する定義や認識が皆無といってよく、スペシャルたちは単なる「変人」として「テキトウにあしらわれ」るか、「遠巻き」にされて関わらないように扱われるか、「矯正」されるか……だったように思います。

「甘え」だの「根性なし」だのという実に「ザツ」なレッテルを貼られてマジョリティに強制的に呑み込まれていったケースも多くありました。

学校の教師はもちろん、家族までがスペシャルたちを「白い目」で見て、「人と同じように」するために彼らの特性をつぶしていたのです。

ぼくはいま、スペシャルには、「しあわせなスペシャル」と「ツラいスペシャル」がいると思っています。

このふたつを分ける最大の原因は、家族の関わり方であるように思えてなりません。

そんな中、家族でとても楽しみにしているテレビ番組があります。

「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」(テレビ朝日系)です。

けっこう人気番組のようなので、細かい番組説明は、カットします。

まぁ要するに、シアワセなどスペシャルたちが続々と登場し、思う存分に自分の世界を披露するというものです。数ある博士ちゃんたちの中から、とくに感動した人たちを紹介します。

※年齢は、放映当時のものです。

■Apple博士:竹下迪(みちる)ちゃん(9歳)

Apple製品だけでなく、Apple文化への愛が強烈な博士ちゃんです。

初期のマッキントッシュやApplePC類、iPhoneに一連のガジェット類。

この子の部屋は、さながらApple博物館です。

中にはビンテージ物とおぼしきものまであり、同じくApple信者のぼくにとっては、まさに垂涎ものでした。

スティーブ・ジョブズの逸話もいろいろ知っていて、「お~、ポイント抑えてるなぁ」と膝を打つ場面もしばしば。

至福の時間は「歴代ApplePCの起動音を聴くとき」というのが、「こいつ、ホンモノだ!」思わせるエピソードでした。

夢はApple本社で働くことだそうで、Appleもこういう子を採用する力量があることを願ってやみませんでした。

■天然石博士:島本奏汰くん(11歳)

これも、ぼくの個人的趣味で選出しました^^;

石好き!素晴らしい!

この子のすごいところは、「鉱物学」の知識も豊富な点です。

珍しい天然石を紹介しながら、その組成や鉱物学的特徴などもしっかり伝えるスペシャルぶり。

週末には、川や海に行き、石拾いをします。ルーペを持参して、気になる石に見入る姿は、まさに鉱物学者。2~3時間は石と向き合っているのですが、その間、ご両親がちゃんと待っていてあげるところが素晴らしいと思いました。

家の中は、博士くんの石コレクションで、床が抜けそうですが、整然と分類され箱に収められた様子は、大学の研究室のようです。

どうやら、一回あたりに拾える石の数(量?)には制限があるらしく(無制限だと家が石で埋まってしまうのでしょう)、ときおり親の目を盗んでこっそりポケットに入れた石をお母さんに見抜かれたときにみせる「しまった」という顔が、とてもあどけなく、可愛らしかったです。

■調味料博士:竹田かるぃーとくん(10歳)

調味料というより、香辛料の博士です。

ほうっておくと、一日中、香辛料を使って料理をしているとのこと。

今では、料理のセンスや味付けについては、お母さんもかなわないそうです。

家に友達を呼び、試食会もひんぱんに実施。お腹を空かせた友達が、博士の手料理のレベルの高さに舌鼓を打っていました。

ある種のスパイスをつかえば、市販の袋麺も感動的な味に変わるというのを、スタジオで実践。サンドウィッチマンも愛菜ちゃんも、そのあり得ない美味さに目を丸くしていました。

納得のいく味になったときに繰り出す「この味、キマった!」というセリフがカッコよかった!

学校の給食は、悪くないけど「キマってない」そうです。

次々に登場するスパイスの紹介時に発するコトバも、進行役が素で関心するほどボキャブラリーが豊富でセンスもよく、とても10歳とは思えませんでした。

もうすぐにでも、食品会社の商品企画とか研究開発で即戦力になりそうでした。

■マイナー魚博士:原田泰希くん(12歳)

この子のすごいところは、珍魚や怪魚についての知識がハンパないところです。

アイブリ、ゴンズイ、ウメイロ……いったい何語だ?ってぐらいの耳にしない魚が次々と登場。それをことごとく調理していきます。

面白かったのは、「チョコブリ」。

エサにチョコレートを10%配合して育てたブリです。カカオのもつ抗酸化作用で、ブリの筋肉のミイオグロビンが酸化するのが抑制され、変色が抑えられて日持ちするようになる、のだそうで、これ、この博士くんの説明です。

あとは、マグロの代用品としていま注目され始めているスマ。「全身トロ」ともいわれ、これが養殖に成功すれば、大トロと大差ないお刺身が安価で食卓に乗る可能性もあるそうです。これも博士くん談。

ほかには、温泉フグ。浸透圧の関係で、エラを使っての塩分調整を極度にしなくてよくなる分、ストレスがかからず、その分、身も美味しくなるとのこと。

なんでこんなこと知ってるの?って感じの知識を、惜しげもなく披露します。

実際に、紹介された魚を進行役が試食し、感動。

この子もまた、すぐにでもグルメ記事が書けそうなスペックをもっています。

■まとめ

今回の記事でご紹介したのは、スペシャルたちのほんの一部で、ほかにも、

昭和家電博士
お城博士
戦国ゴシップ博士
野菜博士
世界遺産博士
盆栽博士
大使館博士
仏像博士……

もうゾクゾクしますね。

この番組をみていると、スペシャルたちと年齢の近い芦田愛菜ちゃんが、とても「フツウ」の子にみえてきます。

表面的には、子役から活躍し、お受験して慶應に合格した愛菜ちゃんは「特別な子」で、博士ちゃんたちは「一般ピープル」なわけですが、

この番組内では、完全に逆転現象が起こっているようです。

博士ちゃんたちの「非常識」いや「超常識」に比べると、愛菜ちゃんは実に「常識的」なフツーの子という感じです。

サンドウィッチマンのお二人も、マジョリティのオッサンたちといった感じ。

ただ、サンドウィッチマンのお二人は、博士ちゃんのスペシャルぶりに実に素直に驚き、振り回され、イジり、なんだかとても楽しそうです。

愛菜ちゃんも、実に上手にサンドウィッチマンにイジられ、スペシャルたちに目を丸くし、だんだん「はっちゃけて」いく様子が、とても楽しい!

とてもいい感じのお祭り騒ぎ状態になっているのです。

この感じは、とても示唆に富んでいるように思えます。

フツウもスペシャルも、お互いにイジり合い面白がって、刺激しあい、お祭りみたいな乱痴気騒ぎになったり、ときにスペシャルたちの研ぎ澄まされた知識に価値観を揺り動かされたり、感動したり……実に「多様」なのです。

この多様性こそが、これまでのこの国には決定的に欠落していた、次の時代の光となる可能性のように思えてなりません。

学校がこんな場になったら、面白いのになぁ、などと思ってしまいます。

欲をいえば、進行役の側に、学者や知識人、あと、最近やたらと多い高学歴をウリにしているような薄っぺらい芸能人なんかも呼ぶともっと面白いのにな。

まぁ、それは今後の期待として……。

しかし、みんないい顔してるなぁ。

この博士たちが、思う存分、自分のスペシャル特性を発揮して、どんどん世界を変える日を願いつつ、あらためてわが子たちも伸び伸び育てる環境づくりに邁進しようと思います。


Warning: sizeof(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/jbrk/www/kandouryoku/wp-content/plugins/wp-mystat/lib/mystat.class.php on line 1252