2011年10月5日。
スティーブ・ジョブズがこの世を去った日だ。
たまたま、ヤマザキマリさんの例のジョブズのコミックの最終巻を読んでいて、
そうかまもなく10年か、と思った次第である。
このヤマザキマリさん版のコミックは、ウォルター・アイザックソンの「定本」と呼ばれることもあるあの本がベースになっていて、実に丁寧に作られているのだが、その最終巻に、こんな一説があった。
“アップルが世間の人たちと心を通わせられるのは、僕らのイノベーションはその底に人文科学が脈打っているからだ”
“文系と理系の交差点、人文科学と自然科学の交差点……この「交差点」が僕は好きだ”

テクノロジーの水面下に流れる芸術的素養、みたいなことだろうか。
少なくとも、いまだに偏差値とか信じ切っているどこかの国とは、次元の違う話だ。
まもなく10月5日。
もう一度、スティーブ・ジョブズがいた頃のワクワクする時間を、思い出してみたいと思う。