昨日のこと。
長男の高校面談の後、夫婦で銀ブラに(長男はクールにそのまま帰宅)。
銀座で妻が買い物中、ふと思い立って、Apple Storeへ。
AppleWatchのバンドと、妻に新しいiPhoneケースをプレゼント用に買おうかなと。
出入口周辺には、「ジーニアスさん」たちが。
あ、きっと今のこの時期、まだ予約客しか入れないのかもな、と思いつつ、
ダメ元でジーニアスさんの一人に近寄ると、
さすがジーニアスさん、向こうから気さくに声をかけてきた。
「今日は、ご予約はいただいておりますか?」
嫌味のない感じで、とても爽やかに。
「あ、やっぱり要予約、ですよね?」と私。
「たいへん申し訳ないのですが、今はまだそうなんですよ……」
かなり高齢のジーニアスさん。Apple Tシャツがとても似合う。ご年配でも、カッコいいなと感心していると、
「あの……今日は、お買い物ですか?」
「はい、まぁそうですね」
「今日は、店内で色々製品をご覧いただくことはできないのですが、もしご購入されるものがお決まりで、決済のみでございましたら、ご対応が可能です」
「マジですか? もう決まってます! 」
「OKです。何をお求めですか?」
「AppleWatchのバンド、スポーツタイプのやつとiPhoneSEの赤い革ケースですっ!」
私がiPhoneでAppleStoreアプリを開き、希望の商品をジーニアスさんに見せると、
「少しお待ちください」
店内に消えたジーニアスさん、ほんとに少しの時間で戻ってきた。
私は、当初、純白のバンドを伝えたのだが、ジーニアスさんが手にしたトレイに載っているのは、ベージュっぽいもの、それはその時私が装着しているバンドとほぼ同じものだった。iPhoneケースの方は、希望通りのものだ。
「確認したところ、現在、真っ白のバンドのお取り扱いがなく、白に近いものとしては、これになってしまうのですが……」
「なるほど、それだと今の僕のこれと、ほぼ同じになっちゃいますね。あ、でも、もう一つ欲しい色があるんです」
それは事実で、白と同じぐらいに欲しいのが「マリーゴールド」だった。
そのことを伝えると、ジーニアスさんは、軽快なステップでまた店内に消え……かけてすぐに戻ってきた。
「お客様、今日はさほど混雑していないようで、スタッフに手の空いている者もおりますので……よろしければ、入っちゃいます?」
素晴らしい!! もちろんそれに応じて、店内に入ると、ジーニアスさんは、そのままアクセサリー担当のスタッフさんにつなげてくれた。
2人目のスタッフさんは、1人目の方の娘ぐらい若い女性の方で、いかにもAppleが好きでたまらないオーラが全開だった。
すぐにお互いのAppleWatchに目が止まり、とりあえず挨拶がわりに相手のWatchについてヒアリング。これを私は、敬意の交換と呼んでいる。
で、実にスムーズに希望商品を購入し、ApplePayでスマート決済。
領収書もPDFをメールで。この合理性、素敵すぎる!
「お客様、今日は超ラッキーでしたね! 」
ほんとです。でも、あの初老スタッフさんのおかげです。
すでに別の顧客対応をしていたそのスタッフさんが、ちょうど対応に一段落したようだったので、店を出しなにお礼を言うと、親指を立てて満面の笑顔が返ってきた。
何て素敵な空間だろう。
こういう「体験」をAppleは提供しているのだな、と実体験できた。
このスタイルのサービスが、業種を問わずに、それも若い人たちから沸き起こっていると聞いているので、最近、なかなか楽しみになっている。
ってことで、
感動を家に持ち帰った私は、
最近「断捨離」して大型段ボール4箱分の本が消えた本棚に、
Appleコーナーを作った。






ちなみに、今回買うことができた超お気に入りのバンドは、これです。



これがまた、黒に実によく映える!